丸山染工
しきさいくろすを製作してくださったのは
新潟市にある「丸山染工」さん
お祖父様の世代から3代にわたって営まれている
地元の染め物屋さんです。
普段は、新潟まつりの民謡流しで着る浴衣や
飲食店の、のれんやのぼりを染めています。
代表のしみずがハンカチ好き、染め物好きだったことから、はじめての商品作りにとお声がけした丸山染工さん。
SNSのダイレクトメールでやり取りし、
工房も見学させてくださることに。
まだ何の実績もない私たちを心よく迎えてくださいました。
お互いに初めての試み
チェック柄は染めたことがないという丸山さん。
私たちの挑戦をとても楽しそうに受けてくださいました。
「3色のチェック柄はできますか?」
「線はどこまで細くできますか?」と
染め物に対して無知な私たちの質問責めにも
丁寧に答えてくださいます。
染め物の製作工程
1枚のハンカチが完成するまでは、いくつもの工程があります。
型作り:レーザーカッターで切り抜き。
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色作り:調合レシピは1g単位!
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染色:ヘラで均等に色が乗るように…。
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その後、しばらく干したら
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色止め:色止めをしないと、せっかくの色が流れて真っ白になってしまうそうです。
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洗い:色止め剤を洗い流したらまた、乾かします。
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仕上げ:縫製などの仕立てやアイロンがけをして完成です。
これは縦線の型。2色のチェックなので、型は2つ。
昔の染め跡が残っていて、歴史を感じます・・・。
通常は、1回染めたらすぐ干しますが
しきさいくろすは2色なので、1色目を染めたあと、
ドライヤーで乾かしてから2色目を染めます
型を洗う工程
1つの色を染めた後は毎回水洗いしてリセット。
10パターンオーダーしたので、
10回×2型分洗っていただいていることに。
発注をしてから仕上がるまでは約1か月かかります
丸山さんと、奥さまのさゆりさんはとっても仲良し。お2人でお喋りをしながらも、てきぱきと工程をこなしていきます。
特に、色を乗せたあとに生地を干す工程では息ぴったり。阿吽の呼吸で踏み台にのぼり、するすると干していきます。
なんだかずっと見ていたくなるような光景です。
- 工程を動画でもご紹介 -